クレジット端末の導入を検討中の方へ:手数料1.98%~の低コストサービスが主流となり、初期費用0円での導入が可能です。据え置き型とモバイル型から店舗に合った端末を選び、最短当日から決済開始できるサービスもあります。
クレジット端末とは?基礎知識を解説
クレジット端末とは、正式名称「CAT端末(Credit Authorization Terminal:信用照会端末)」と呼ばれ、クレジットカードの有効性を確認し決済処理を行う専用機器です。
クレジット端末の仕組み
- カード情報読み取り:磁気ストライプ、ICチップ、タッチ決済に対応
- 信用照会:カード会社に有効性を確認
- 決済承認:問題なければ決済完了
- 売上データ管理:取引履歴の記録・管理
2025年の市場動向
政府のキャッシュレス推進政策により、2025年までにキャッシュレス決済比率40% を目標としています。また、2025年3月からPINバイパス(暗証番号スキップ)が禁止されるため、モバイル端末の需要が急増しています。
2025年おすすめクレジット端末15選
【総合1位】stera pack
★評価:5.0/5.0
- 手数料:1.98%~(業界最安水準)
- 初期費用:0円
- 月額費用:初年度0円、2年目以降3,300円(※条件により永年無料)
- 対応決済:30種類以上(クレジット・電子マネー・QRコード)
- 特徴:
- プリンター内蔵のオールインワン端末
- 多言語対応でインバウンド客にも対応
- 集客ツール(クーポン・スタンプカード)標準搭載
【コスパ最強】Square リーダー
★評価:4.8/5.0
- 手数料:2.5%~
- 初期費用:4,980円(端末代のみ)
- 月額費用:0円
- 対応決済:主要5ブランド対応
- 特徴:
- 30日間返品保証
- 翌日入金(みずほ銀行・三井住友銀行)
- 個人事業主におすすめ
【速度重視】STORES決済
★評価:4.7/5.0
- 手数料:1.98%~
- 初期費用:0円(条件あり)
- 月額費用:0円
- 対応決済:主要ブランド+電子マネー
- 特徴:
- 最短2営業日で審査完了
- 入金サイクル最短1-2営業日
- 豊富な連携サービス
【高機能】スマレジ・PAYGATE
★評価:4.6/5.0
- 手数料:1.98%~
- 初期費用:0円(キャンペーン中)
- 月額費用:0円
- 対応決済:クレジット・電子マネー・QRコード
- 特徴:
- 4G通信対応で屋外決済可能
- POSレジ機能搭載
- プリンター内蔵
【信頼性重視】JMSおまかせサービス
★評価:4.5/5.0
- 手数料:最安水準(要問い合わせ)
- 初期費用:0円
- 月額費用:プランにより異なる
- 対応決済:クレジット・電子マネー・QRコード
- 特徴:
- 老舗決済代行会社の安心感
- 24時間365日サポート
- セキュリティ対策万全
クレジット端末の種類と特徴
据え置き型
メリット | デメリット |
---|---|
安定した通信環境 | 持ち運び不可 |
セキュリティが高い | 設置場所が限定 |
多機能 | 初期費用がやや高め |
レシートプリンター内蔵が多い |
おすすめ店舗:小売店、薬局、美容院など固定レジがある店舗
モバイル型(ポータブル型)
メリット | デメリット |
---|---|
持ち運び自由 | バッテリー管理が必要 |
テーブル決済可能 | 通信環境に依存 |
初期費用が安い | 紛失リスクあり |
屋外イベント対応 |
おすすめ店舗:飲食店、移動販売、イベント出店、訪問販売
スマホ・タブレット型
メリット | デメリット |
---|---|
最安導入コスト | 対応決済が限定的 |
審査が早い | セキュリティ面で劣る |
操作が簡単 | 専用端末より機能面で劣る |
おすすめ店舗:個人事業主、小規模店舗、スタートアップ
手数料・費用比較表
サービス名 | 手数料 | 初期費用 | 月額費用 | 入金サイクル | 振込手数料 |
---|---|---|---|---|---|
stera pack | 1.98%~ | 0円 | 初年度0円 | 最短翌営業日 | 0円(三井住友) |
Square | 2.5%~ | 4,980円 | 0円 | 翌営業日 | 0円 |
STORES決済 | 1.98%~ | 0円※ | 0円 | 1-2営業日 | 0円※ |
PAYGATE | 1.98%~ | 0円※ | 0円 | 最短翌営業日 | 条件により0円 |
Airペイ | 2.48%~ | 0円 | 0円 | 月6回 | 0円 |
楽天ペイ | 2.48%~ | 0円 | 0円 | 翌日※ | 0円※ |
※条件あり
年間コストシミュレーション
月間売上100万円の場合(年間1,200万円)
サービス | 決済手数料(年間) | その他費用 | 総コスト |
---|---|---|---|
stera pack | 237,600円 | 39,600円 | 277,200円 |
Square | 300,000円 | 4,980円 | 304,980円 |
STORES決済 | 237,600円 | 0円 | 237,600円 |
失敗しない選び方の6つのポイント
1. 決済手数料の比較
最重要ポイントです。手数料1.98%~のサービスを選ぶことで、年間数万円のコスト削減が可能です。
チェックポイント:
- クレジットカードブランド別の手数料
- 決済額に応じた手数料変動の有無
- 小規模事業者向け優遇プランの存在
2. 対応決済手段
2025年現在、クレジットカードだけでなく多様な決済手段への対応が求められています。
必須対応:
- 主要クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB)
- 交通系電子マネー(Suica、PASMO等)
- 主要QRコード決済(PayPay、d払い等)
あると良い:
- タッチ決済(Visaタッチ、Mastercardコンタクトレス)
- 海外決済(銀聯、Alipay、WeChat Pay)
3. 入金サイクルと振込手数料
キャッシュフローに直結する重要な要素です。
入金サイクル | おすすめ業種 |
---|---|
翌営業日 | 資金繰りを重視する小規模店舗 |
週1回 | 一般的な店舗 |
月2回 | 大規模店舗 |
4. 初期費用・月額費用
総コストを抑制するため、初期費用0円・月額費用0円のサービスを優先しましょう。
5. サポート体制
導入後の安心感に直結します。
重要な要素:
- 24時間サポートの有無
- 電話・メール・チャット対応
- 導入時の設定サポート
- 故障時の代替機提供
6. セキュリティ対策
PCI DSS準拠は必須条件です。加えて以下もチェック:
- エンドツーエンド暗号化
- トークン化技術
- 不正検知システム
導入の流れと注意点
標準的な導入フロー
1. 申し込み(1日)
- オンライン申し込み
- 必要書類の準備・提出
2. 審査(2週間~1ヶ月)
- 加盟店審査
- 書類確認
- 信用情報チェック
3. 端末配送・設定(3-5日)
- 端末の配送
- 初期設定
- 動作確認
4. 利用開始
- テスト決済
- 本格運用開始
審査に必要な書類
法人の場合
- 登記簿謄本(3ヶ月以内)
- 代表者の本人確認書類
- 事業内容がわかる資料
- 店舗の写真
個人事業主の場合
- 開業届の写し
- 本人確認書類
- 営業許可証(該当業種)
- 事業実態がわかる資料
審査通過のコツ
- 事業実態の明確化:Webサイトや店舗の実在性を証明
- 必要書類の完備:不備があると審査が長引く
- 信用情報の確認:事前に自身の信用情報をチェック
- 業種の確認:審査が厳しい業種でないか確認
注意すべき業種
以下の業種は審査が厳しくなる傾向があります:
- アダルト関連
- ギャンブル関連
- 金融商品販売
- 健康食品・美容商品の通信販売
- 出会い系サービス
メリット・デメリット
導入のメリット
1. 売上向上
- 客単価の向上:クレジットカード利用で高額商品も購入しやすく
- 顧客層の拡大:現金を持たない顧客の取り込み
- リピート率向上:決済の手軽さによる再来店促進
2. 業務効率化
- 会計時間の短縮:現金のやり取りが不要
- レジ締め作業の簡素化:現金管理の負担軽減
- つり銭準備不要:釣り銭切れの心配なし
3. セキュリティ向上
- 現金盗難リスク回避:店舗に現金を置く必要性減少
- 偽札リスク回避:クレジットカードなら偽造の心配なし
4. 管理業務の効率化
- 売上データの自動集計:手作業による集計ミス防止
- 経理業務の簡素化:デジタル化による帳簿管理の効率化
導入のデメリット
1. 手数料負担
- 決済手数料:売上の1.98%~3.25%
- 月額費用:サービスによっては月額料金が発生
- 振込手数料:金融機関によっては手数料が発生
2. 入金タイミングの遅れ
- 即時入金不可:現金と違い即座に現金化できない
- キャッシュフロー影響:入金サイクルによる資金繰りへの影響
3. システム依存リスク
- 通信障害リスク:ネットワーク障害時の決済不可
- 端末故障リスク:機器故障時の業務影響
- 停電リスク:電力供給停止時の使用不可
4. 操作・管理負担
- スタッフ教育:操作方法の習得が必要
- 端末管理:機器の保守・管理が必要
- セキュリティ対策:情報漏洩防止への配慮
業種別おすすめ端末
飲食店
おすすめ:モバイル型端末
- テーブル決済対応
- 持ち運び可能
- スピード決済
推奨サービス:Square Terminal、stera pack
小売店
おすすめ:据え置き型端末
- レジ連携機能
- 多機能性
- 安定性
推奨サービス:stera pack、PAYGATE
美容院・サロン
おすすめ:据え置き型 or モバイル型
- 高額決済対応
- 分割払い対応
- 顧客管理機能
推奨サービス:stera pack、STORES決済
個人事業主・フリーランス
おすすめ:スマホ型端末
- 低コスト導入
- 審査の早さ
- 操作の簡単さ
推奨サービス:Square、Airペイ
移動販売・イベント出店
おすすめ:モバイル型端末(4G対応)
- 通信環境不要
- 屋外対応
- バッテリー持続性
推奨サービス:PAYGATE、楽天ペイ
2025年の注目トレンド
1. PINバイパス禁止対応
2025年3月から、クレジットカード決済時のPINバイパス(暗証番号スキップ)が禁止されます。これにより、お客様がカードを店員に預ける形式から、お客様自身が端末操作する形式への移行が必要です。
2. インバウンド需要増加
2025年の大阪万博開催により、外国人観光客の増加が見込まれます。海外カードや海外QRコード決済への対応が重要になります。
3. デジタル通貨の普及
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験が進み、将来的な対応準備が求められます。
4. AI・機械学習の活用
不正検知システムの高度化や、顧客行動分析による売上最適化が進んでいます。
よくある質問(FAQ)
Q1: 個人事業主でもクレジット端末を導入できますか?
A: はい、可能です。開業届を提出していれば、多くのサービスで審査を受けられます。SquareやSTORES決済などは個人事業主の審査通過実績が豊富です。
Q2: 手数料以外にかかる費用はありますか?
A: サービスによっては以下の費用が発生する場合があります:
- 初期費用(端末代金)
- 月額利用料
- 振込手数料
- 早期解約違約金
Q3: 審査にはどのくらい時間がかかりますか?
A: サービスによって異なりますが:
- 最短:即日~数日(Square、STORES決済)
- 一般的:2週間~1ヶ月
- 長期:1-2ヶ月(大手決済代行会社)
Q4: 端末が故障した場合はどうなりますか?
A: 多くのサービスで以下の対応があります:
- 無償交換(通常使用での故障)
- 代替機の貸し出し
- 24時間サポート対応
Q5: セキュリティは大丈夫ですか?
A: 主要サービスは以下のセキュリティ対策を実施しています:
- PCI DSS準拠
- エンドツーエンド暗号化
- トークン化技術
- 不正検知システム
Q6: 解約時の注意点はありますか?
A: 解約前に確認すべき点:
- 最低利用期間の有無
- 早期解約違約金
- 端末の返却義務
- データのバックアップ
Q7: 電子マネーやQRコード決済も一緒に導入できますか?
A: はい。現在のクレジット端末の多くは「マルチ決済端末」として、クレジットカード以外の決済手段にも対応しています。
Q8: 既存のPOSレジと連携できますか?
A: 多くの端末がPOSレジとの連携に対応しています。連携により、金額の二度打ちが不要になり、業務効率が向上します。
まとめ:あなたに最適なクレジット端末の選び方
クレジット端末の選択は、店舗の業態・規模・予算に応じて慎重に検討する必要があります。
【店舗タイプ別推奨】
小規模個人店舗 → Square リーダー:低コスト・簡単導入
中規模店舗 → stera pack:多機能・低手数料
大規模・多店舗 → JMS・PAYGATE:安定性・高機能
移動販売・イベント → モバイル型端末:4G対応必須
【重要な選定基準】
- 手数料率:1.98%~のサービスを優先
- 初期費用:0円導入可能なサービス
- 入金サイクル:キャッシュフローに合わせて選択
- 対応決済:将来的な拡張性も考慮
- サポート体制:導入後の安心感
【2025年のトレンド対応】
- PINバイパス禁止への対応
- インバウンド需要への準備
- 多様な決済手段への対応
- セキュリティ強化
クレジット端末の導入により、売上向上・業務効率化・顧客満足度向上が期待できます。本記事の情報を参考に、あなたの店舗に最適な端末を選択し、キャッシュレス決済の導入を成功させてください。
本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。