【結論】スクエア端末は小規模事業者のキャッシュレス導入に最適
2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%と政府目標である4割を達成した今、店舗のキャッシュレス対応は待ったなしの状況です。数あるキャッシュレス決済端末の中でも、Square(スクエア)の端末シリーズは、初期費用の安さ、幅広い決済対応、使いやすさのバランスが取れた最良の選択肢の一つといえます。
本記事では、これからキャッシュレス決済導入を検討している事業者の方に向けて、Square端末の種類から料金体系、競合他社との比較まで、プロの視点で徹底解説します。
キャッシュレス決済市場の現状と必要性
日本のキャッシュレス化の急速な進展
2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%(141.0兆円)に達し、内訳としてクレジットカードが82.9%(116.9兆円)、デビットカードが3.1%(4.4兆円)、電子マネーが4.4%(6.2兆円)、コード決済が9.6%(13.5兆円)となっています。
この急速な普及の背景には、以下の要因があります:
政府主導のキャッシュレス推進策
- 2019年10月~2020年6月に実施された消費税増税に伴うポイント還元事業の期間中だけでも、対象となったキャッシュレス決済は約8.5兆円分(約40億回)
- マイナポイント事業による利用促進
- 将来的には、世界最高水準のキャッシュレス決済比率80%を目指し、必要な環境整備を進めていく
消費者ニーズの変化
- 2025年4月の訪日外国人数は390万人を超え、前年同月比では28.5%増となり、過去最高
- 非接触決済への関心の高まり
- ポイント還元やキャンペーンによるお得感
事業者がキャッシュレス導入すべき理由
1. 人手不足問題の解決
あらゆる業種で人手不足が大きな問題となっており、各社とも解決が急がれる中で、キャッシュレス決済の導入は以下の業務効率化をもたらします:
- 釣り銭の用意が不要
- 迅速なオペレーション
- 売上集計の自動化
- 現金保管の手間削減
2. 客単価向上効果
キャッシュレス決済は心理的に現金の支出感覚を軽減し、客単価向上に寄与することが知られています。
3. インバウンド需要の取り込み
訪日外国人の消費額も大幅に伸びている状況下で、海外発行カードやモバイル決済への対応は売上機会の拡大に直結します。
Square(スクエア)とは|サービス概要
Square(スクエア)は、アメリカのSquare, Inc.(現Block, Inc.)が開発したキャッシュレス決済サービスです。2010年に設立され、日本では2013年からサービスを開始。現在では世界中の中小事業者に愛用されています。
Squareの特徴
シンプルな料金体系
- Square ターミナルの本体価格以外に初期費用は発生しません。登録手数料や月額固定費はなく、ご負担いただくのは、キャッシュレス決済を受け付けた際の決済手数料のみ
豊富な機能
- 『Square(スクエア)』は、対面のキャッシュレス決済だけでなく、POSレジ機能からオンライン決済など、様々な機能を提供
返品保証
- 『Square(スクエア)』の決済端末は注文から30日以内であれば、使用後でも無料で返品可能
Square端末の種類と特徴
Squareでは用途や規模に応じて複数の端末を提供しています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1. Square リーダー(Square Reader)

概要 クレジットカード、電子マネーなどの決済がSquare Readerが1台で決済可能な、最もコンパクトなSquare端末です。
項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 4,980円 |
月額料金 | 無料 |
決済手数料 | 2.50%〜3.25% |
対応決済 | クレジットカード6種、電子マネー12種、QRコード24種以上 |
接続方法 | Bluetooth(スマホ・タブレット必須) |
メリット
- 初期投資が最も安い
- 持ち運びが容易
- スマホがあれば即導入可能
デメリット
- Square Readerのご利用には別途スマートフォンあるいはタブレット端末が必要
- プリンター機能なし
おすすめ利用シーン
- 移動販売・キッチンカー
- イベント出店
- 美容室・サロン(席での決済)
- 初めてのキャッシュレス導入
2. Square ターミナル(Square Terminal)

概要 『Square Terminal(スクエアターミナル)』は、この1台で「キャッシュレス決済の受付」から「レシート発行」まで行えるオールインワン決済端末です。
項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 39,980円 |
月額料金 | 無料 |
決済手数料 | 2.50%〜3.25% |
対応決済 | クレジットカード6種、電子マネー12種、QRコード24種以上 |
画面サイズ | 5.5インチタッチパネル |
プリンター | 内蔵 |
メリット
- 5.5インチのタッチパネル、カードリーダー、プリンターが一体になっており、『Square(スクエア)』の各機能をこの1台で利用できます
- 持ち運び可能なため、キッチンカーやタクシーなど屋外での決済にも適しています
- スマホ不要で単体動作
デメリット
- 初期費用が高い
- 充電が必要
おすすめ利用シーン
- レジカウンター設置
- 移動が多い店内決済
- プリンター必須の業種
3. Square レジスター(Square Register)

概要 『Square Register(スクエアレジスター)』は、「POSレジ」と「キャッシュレス決済」の機能を一体化したオールインワン型の決済端末です。
項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 84,980円 |
月額料金 | 無料 |
決済手数料 | 2.50%〜3.25% |
画面 | デュアル画面(店舗側・顧客側) |
プリンター | 別売り |
メリット
- 2つの大画面ディスプレイを搭載したSquare専用の端末
- 本格的なPOSレジ機能
- 店舗側と顧客側で別々の画面表示
デメリット
- 最も高額な初期費用
- プリンターは非搭載のため、紙の明細発行には別途プリンターの用意が必要
おすすめ利用シーン
- 中〜大規模店舗
- 高機能POSレジが必要
- 複数商品管理が必要
4. Square スタンド(Square Stand)
iPadを組み合わせて使用する端末です。iPad Airと組み合わせることで、大画面でのPOSレジ機能を実現できます。
5. スマホでタッチ決済
概要 Square(スクエア)が提供する『スマホでタッチ決済』は、専用の決済端末を必要とせず、スマホそのものを決済端末として利用できる新しいサービスです。
項目 | 詳細 |
---|---|
本体価格 | 無料(スマホのみ) |
月額料金 | 無料 |
決済手数料 | 2.50%〜3.25% |
対応決済 | クレジットカード(タッチ決済)、QRコード決済 |
対応OS | iPhone、Android |
メリット
- 初期費用0円
- 決済情報がスマホに保存されないため、情報漏えいの心配がありません
- 即座に導入可能
デメリット
- SuicaやiD、QuicPayなどの電子マネーは、Apple PayやGoogle Pay経由でも『スマホでタッチ決済』では受付できません
- タッチ決済対応カードのみ
Square端末の料金体系
決済手数料
2025年1月16日からVisa/Mastercard以外のカード決済(JCB・Diners Club・Discover・American Express)も2.50%に引き下げられます
中小企業プラン(年間決済額3,000万円未満)
- Visa/Mastercard:2.50%
- その他クレジットカード:2.50%
- 電子マネー:3.25%
- QRコード決済:3.25%
大型店プラン(年間決済額3,000万円以上)
- 『Square(スクエア)』では年間のキャッシュレス決済額3,000万円を超える場合、決済手数料の個別交渉ができます
入金サイクルと手数料
入金スケジュール
- 三井住友銀行・みずほ銀行:翌営業日入金
- その他金融機関:週1回(毎週木〜翌週水曜日の売上が翌週金曜日入金)
入金手数料 通常かかる振込手数料は、 Squareなら必要ありません
その他費用
- 月額固定費:無料
- 初期設定費:無料
- 解約金:なし
対応決済ブランド一覧
クレジットカード(6種)
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- DISCOVER
電子マネー(12種)
- iD
- QUICPay
- 交通系IC(9種)
- Suica
- PASMO
- Kitaca
- TOICA
- manaca
- ICOCA
- SUGOCA
- nimoca
- はやかけん
QRコード決済(24種以上)
主要なQRコード決済に対応:
- PayPay
- 楽天ペイ
- d払い
- au PAY
- メルペイ
- LINE Pay
- J-Coin Pay
- ゆうちょペイ
- ANA Pay
- WeChat Pay(インバウンド対応)
- Alipay(インバウンド対応)
- など
競合他社との詳細比較
主要決済サービス比較表
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 決済手数料 | 入金サイクル | 入金手数料 |
---|---|---|---|---|---|
Square | 4,980円〜 | 無料 | 2.50%〜 | 翌日〜週1回 | 無料 |
stera pack | 無料 | 初年度無料※ | 1.98%〜 | 2営業日後 | 他行220円 |
Airペイ | 無料※ | 無料 | 3.24%〜 | 月3〜6回 | 無料 |
楽天ペイ | 無料※ | 無料 | 3.24%〜 | 翌日 | 330円 |
STORES決済 | 無料※ | 無料 | 1.98%〜 | 手動/自動 | 200円 |
※キャンペーン適用時
各社の特徴比較
Square の強み
- 決済手数料の透明性
- 返品可能な端末
- 豊富な端末バリエーション
- アメリカ発の実績ある技術
stera pack の強み
- 決済手数料1.98%~の低料率
- 三井住友銀行とGMOの共同サービス
Airペイ の強み
- リクルートグループの安心感
- 豊富な連携サービス
楽天ペイ の強み
- 楽天経済圏との連携
- 翌日入金対応
選び方のポイント
初期費用を抑えたい → stera pack、Airペイ、楽天ペイ(キャンペーン利用)
決済手数料を重視 → stera pack(1.98%〜)、STORES決済(1.98%〜)
使いやすさ重視 → Square、Airペイ
端末の選択肢が豊富 → Square
業種別おすすめSquare端末
飲食店
小規模店舗(〜10席)
- おすすめ:Square ターミナル
- 理由:テーブル決済対応、プリンター内蔵で効率的
中〜大規模店舗
- おすすめ:Square レジスター + プリンター
- 理由:本格的POSレジ機能、複数商品管理
小売店
アパレル・雑貨店
- おすすめ:Square ターミナル
- 理由:在庫管理機能、レシート発行必須
コンビニ・スーパー
- おすすめ:Square レジスター
- 理由:高速処理、大量商品管理
サービス業
美容室・サロン
- おすすめ:Square リーダー
- 理由:席での決済、移動しながらの会計
クリニック・薬局
- おすすめ:Square ターミナル
- 理由:レシート必須、衛生的な非接触決済
移動販売・イベント
キッチンカー・屋台
- おすすめ:Square ターミナル
- 理由:バッテリー内蔵、屋外利用可能
イベント出店
- おすすめ:スマホでタッチ決済
- 理由:初期費用0円、簡単セットアップ
Square端末の導入手順
ステップ1:アカウント登録(無料・最短15分)
- Square公式サイトにアクセス
- 事業者情報を入力
- 審査(最短15分〜数営業日)
- アカウント開設完了
ステップ2:端末選択・購入
- 用途に応じた端末を選択
- オンラインまたは家電量販店で購入
- キャンペーン期間中は20%OFF等の特典あり
ステップ3:初期設定(10〜20分)
- Square ターミナルがお手元に届いた際、起動や設定を行うのに必要なバッテリーは充電された状態
- Wi-Fi接続設定
- Squareアカウントとの連携
- テスト決済で動作確認
ステップ4:運用開始
- スタッフへの操作方法説明
- お客様への決済方法案内準備
- 本格運用開始
審査について
必要書類
- 本人確認書類(運転免許証等)
- 事業確認書類(開業届等)
- 銀行口座情報
審査期間
- 個人事業主:最短15分〜1営業日
- 法人:1〜3営業日
審査通過のコツ
- 正確な情報入力
- 事業実態の明確化
- 必要書類の鮮明な画像提出
よくある質問(FAQ)
Q1: 月額料金は本当に無料ですか?
A: はい。Square ターミナルの本体価格以外に初期費用は発生しません。登録手数料や月額固定費はなく、ご負担いただくのは、キャッシュレス決済を受け付けた際の決済手数料のみです。
Q2: 決済手数料以外に手数料はかかりますか?
A: 入金手数料は無料です。通常かかる振込手数料は、 Squareなら必要ありません。
Q3: 解約時に費用は発生しますか?
A: いいえ。そもそも『Square(スクエア)』には利用期間や最低決済額といった契約上の縛りがなく、いつでも解約できます。
Q4: 端末が故障した場合はどうなりますか?
A: Squareでは端末の保証サービスを提供しています。また、Square ターミナルについてご不明な点やお困りのことがありましたら、24時間いつでもアクセスできるヘルプセンター、加盟店コミュニティ、チュートリアル動画などをご利用ください。
Q5: インターネット環境は必要ですか?
A: はい。Square ターミナルは、Wi-Fi経由でインターネットに接続する必要があります。また、Square ターミナル専用ハブをご購入いただくと、イーサネットケーブル経由でインターネットに接続することもできます。
Q6: 返品は可能ですか?
A: はい。『Square(スクエア)』の決済端末は注文から30日以内であれば、使用後でも無料で返品可能です。
最新キャンペーン情報
2025年開催中のキャンペーン
売上高3億円分の決済手数料山分けキャンペーン
- 2025年4月15日(火)から期間限定で「売上高3億円分の決済手数料 山分けキャンペーン」を実施
- キャンペーンページよりアカウントを作成いただいたお客様の 売上高、合計3億円分の決済手数料を割引
新年度スタート決済端末割引キャンペーン
- 2025年4月3日(木)~2025年4月16日(水)の期間、対象端末が20%OFFで購入できる「新年度スタート決済端末割引キャンペーン」を実施
Amazonセール時の活用
Amazonのセール時にはSquare製品をさらにお得に購入できる場合があるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
Square端末導入のメリット・デメリット
メリット
1. 透明性の高い料金体系
- 隠れた費用なし
- 明確な決済手数料
2. 豊富な端末選択肢
- 用途に応じた最適な端末を選択可能
- 将来的な拡張も容易
3. 強固なセキュリティ
- Squareは、データを安全に保つための業界要件に準拠
- 自動セキュリティアップデート
4. 優れたサポート体制
- 24時間アクセス可能なヘルプセンター
- 豊富なチュートリアル動画
5. 迅速な導入
- 最短当日から利用開始可能
- 最短当日から決済を開始。決済処理もお客さまを待たせず一瞬
デメリット
1. 端末費用
- 無料端末キャンペーンが少ない
- 本格的な端末は高額
2. 入金サイクル
- 地方銀行等は週1回入金のみ
3. 電話サポートの制限
- 基本的にはオンラインサポート中心
今後のキャッシュレス決済トレンド
技術革新の方向性
1. 生体認証決済の普及
- 指紋認証
- 静脈認証
- 顔認証
2. AI活用の高度化
- 不正検知の精度向上
- 個人化されたサービス
3. 仮想通貨・デジタル通貨の台頭
- 中央銀行デジタル通貨(CBDC)
- ステーブルコイン決済
市場予測
将来的には、世界最高水準のキャッシュレス決済比率80%を目指し、必要な環境整備を進めていく政府方針により、今後さらなる普及が見込まれます。
2030年までの予測
- キャッシュレス決済比率:60-70%
- QRコード決済の更なる拡大
- 異業種連携サービスの増加
まとめ|Square端末はこんな事業者におすすめ
Square端末シリーズは、以下のような事業者に特におすすめです:
強く推奨する事業者
✅ 初めてキャッシュレス決済を導入する個人事業主・小規模事業者
- 透明性の高い料金体系
- 30日間返品保証でリスクなし
✅ 移動販売・イベント出店を行う事業者
- ポータブルな端末設計
- バッテリー内蔵で電源不要
✅ 多様な決済手段に対応したい事業者
- 42種類以上の決済ブランドに対応
- インバウンド需要も取り込み可能
✅ 将来的に事業拡大を考えている事業者
- 端末のアップグレードが容易
- 高機能POSレジへの移行もスムーズ
他の選択肢を検討すべき事業者
⚠️ とにかく決済手数料を抑えたい大規模事業者 → stera packの1.98%〜がより有利
⚠️ 毎日入金が必須の事業者 → 地方銀行利用の場合は他社を検討
⚠️ 電話サポートを重視する事業者 → 手厚い電話サポートがある他社を検討
導入を成功させるための実践的アドバイス
導入前の準備
- 現状の売上分析
- キャッシュレス導入による増収予測
- 投資回収期間の計算
- スタッフ教育計画
- 操作方法の習得
- トラブル対応の準備
- 顧客への周知準備
- 店頭POP・ステッカーの準備
- 対応決済ブランドの明示
導入後の運用最適化
- データ活用
- 売上分析機能の活用
- 顧客動向の把握
- 継続的改善
- 決済スピードの最適化
- スタッフの習熟度向上
- セキュリティ管理
- 定期的なソフトウェア更新
- スタッフのセキュリティ意識向上
キャッシュレス決済の導入は、もはや選択肢ではなく必須の時代となりました。Square端末は、その中でも特に中小事業者にとって理想的なバランスを持つソリューションです。
最短当日から決済を開始でき、30日以内であれば、使用後でも無料で返品可能なSquare端末で、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
キャッシュレス決済の導入は、単なる支払い手段の追加以上の価値を事業にもたらします。顧客満足度の向上、業務効率化、そして売上拡大の実現に向けて、Square端末を検討してみてはいかがでしょうか。