キャッシュレス決済の導入を検討しているが、手数料が心配…。 そんな事業者の方も多いのではないでしょうか。
Square(スクエア)は世界中で愛用される決済サービスですが、「実際の手数料はいくらなのか」「他社と比べて高いのか安いのか」といった疑問をお持ちの方も少なくありません。
この記事では、Squareの決済手数料について、初心者の方でも分かりやすく詳しく解説します。 料金体系から実際の計算方法、他社との比較、そして手数料を抑える実践的な方法まで、これ一つですべて分かる内容となっています。
結論:Squareの決済手数料は業界最安水準
まず結論からお伝えすると、Squareの決済手数料は業界最安水準 です。特に主要ブランドのVisa・Mastercardは2.5%という破格の安さを実現しています。
決済手数料以外の隠れたコストは一切なく、月額費用、初期費用、解約金もありません。つまり、実際に決済が発生した時の手数料のみで利用できる、非常にシンプルで分かりやすい料金体系となっています。
Squareの基本的な決済手数料一覧
対面決済(店舗での決済)
決済方法 | 手数料率 | 対象ブランド |
---|---|---|
Visa・Mastercard | 2.5% | Visa、Mastercard |
その他クレジットカード | 3.25% | JCB、Amex、Diners、Discover |
電子マネー | 3.25% | Suica、PASMO、iD、QUICPay など |
QRコード決済 | 3.25% | PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY など |
オンライン決済(非対面決済)
決済方法 | 手数料率 | 利用シーン |
---|---|---|
請求書決済(単発) | 3.25% | 個別の支払い依頼 |
請求書決済(定期) | 3.75% | サブスクリプション型 |
リンク決済 | 3.6% | ネットショップ、商品ページ |
サブスクリプション | 3.6% | 継続課金サービス |
年間決済額による優遇制度
年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の事業者は、より優遇された手数料での個別交渉が可能です。大規模店舗や成長企業にとって、さらなるコスト削減の機会が用意されています。
2024年11月の手数料大幅値下げの詳細
2024年11月1日より、SquareはVisa・Mastercardの決済手数料を従来の3.25%から2.5%に大幅値下げしました。 これは中小企業向けでは業界最安水準の手数料率です。
値下げの背景と影響
一般的な決済手数料の相場は以下の通りです:
- 大規模チェーン店: 1%台
- 中規模店舗: 2.5〜4%
- 小規模・個人経営: 3.5〜5%
Squareの2.5%という手数料率は、中小向けでは最も安い水準に設定されています。
新規登録キャンペーン
9月3日から10月31日までにSquareに新規登録した事業者は、実質的にキャンペーン期間中の対面取引の決済手数料が0.75%割り引かれるキャンペーンも実施されました。
決済手数料の計算方法と具体例
基本的な計算式
決済手数料 = 売上金額(税込) × 手数料率
決済手数料は各取引の総額(税金とチップを含む)から差し引かれます。
実際の計算例
例1: クレジットカード決済(Visa)
- 売上金額:10,000円
- 手数料率:2.5%
- 決済手数料:250円
- 実際の入金額:9,750円
例2: 電子マネー決済(Suica)
- 売上金額:3,000円
- 手数料率:3.25%
- 決済手数料:98円(97.5円→四捨五入)
- 実際の入金額:2,902円
カード決済手数料の計算では、小数点以下が四捨五入されます。
月間売上での試算
月間売上 | Visa・Mastercard手数料 | その他カード手数料 | 年間手数料差額 |
---|---|---|---|
50万円 | 12,500円 | 16,250円 | 45,000円 |
100万円 | 25,000円 | 32,500円 | 90,000円 |
300万円 | 75,000円 | 97,500円 | 270,000円 |
年間で見ると、Visa・Mastercardの利用比率が高いほど大幅なコスト削減 につながることが分かります。
他社決済サービスとの詳細比較
主要競合との手数料比較
サービス名 | Visa・Mastercard | JCB・Amex | 電子マネー | QRコード | 月額費用 |
---|---|---|---|---|---|
Square | 2.5% | 3.25% | 3.25% | 3.25% | 無料 |
Airペイ | 2.95%※1 | 3.24% | 3.24% | 3.24% | 無料 |
楽天ペイ | 3.24% | 3.74% | 3.24% | 3.24% | 無料 |
PayPay | 要相談 | 要相談 | – | 1.98%〜 | 無料 |
※1 Airペイは「決済手数料ディスカウントプログラム」適用時は2.48%
Square vs Airペイ 詳細比較
手数料面での比較
- Square: Visa・Mastercard 2.5%、初期費用4,980円〜
- Airペイ: ディスカウント適用で2.48%、キャンペーンで端末無料
機能面での比較
- Square: オンライン決済機能が充実、ネットショップ作成可能
- Airペイ: 対応決済ブランド数が豊富、銀聯カードにも対応
入金サイクル
- Square: 三井住友銀行・みずほ銀行なら最短翌営業日
- Airペイ: メガバンク口座で約5日サイクル、QR決済は月1回
決済手数料以外にかかる費用
Squareで発生する費用
Squareでは、決済手数料以外の隠れた費用は一切ありません。
無料の項目
- アカウント開設費用
- 月額利用料
- 入金手数料(金額・金融機関問わず)
- 解約手数料
- POSレジアプリ利用料
有料の項目
- 決済端末代金(4,980円〜84,980円)
- 有料プランのサービス(ネットショップ上位プランなど)
端末の種類と価格
端末名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
Squareリーダー | 4,980円 | 最もコンパクト、スマホ・タブレット必須 |
Squareスタンド | 29,980円 | 据置型、スマホ・タブレット必須 |
Squareターミナル | 39,980円 | オールインワン、プリンター内蔵 |
Squareレジスター | 84,980円 | 最新モデル、高機能POSレジ |
スマホでタッチ決済を利用すれば、専用端末なしでも決済を受け付けることができます。
決済手数料を安く抑える実践的な方法
1. 決済ブランドの利用促進
Visa・Mastercardの利用を促進する方法
- レジ周りにVisa・Mastercardのロゴを掲示
- 「Visa・Mastercardなら手数料がお得」といった案内(ただし、利用規約に注意)
- ポイント還元率の高いVisa・Mastercardカードの情報提供
2. 年間決済額の最適化
3,000万円以上を目指すメリット
- 年間決済額3000万円以上の場合、対面決済の料率は個別交渉が可能
- さらに低い手数料率での契約も可能
- 専任担当者による手厚いサポート
3. オンライン決済の活用
効率的なオンライン決済活用法
- 決済用URLをメール、SMS、SNSで送信するだけで簡単決済
- 事前決済によるキャッシュフロー改善
- 人件費削減効果
4. 紹介プログラムの活用
知り合いを紹介することで、自身と知人の双方が180日間、売上の10万円までの決済手数料が無料になるクレジットを受け取れます。
業種別の導入メリットと注意点
飲食店
メリット
- テーブル会計でのスマホ決済対応
- オンライン注文・決済システムとの連携
- インバウンド客への対応強化
注意点
- 決済手数料を上乗せして顧客に転嫁する行為は利用規約で禁止
- 価格設計段階での手数料考慮が必要
小売店
メリット
- 在庫管理と決済の一元化
- ECサイトとの在庫連動
- 顧客データの蓄積・分析
注意点
- 高額商品での手数料負担
- 返金処理時の手数料取り扱い
サービス業
メリット
- サブスクリプション機能で継続課金に対応
- 出張サービスでのモバイル決済
- 予約金・前払いシステム
注意点
- 定期決済の手数料が高め(3.75%)
- キャンセル処理の複雑さ
Squareの決済手数料に関するよくある質問
Q1. 決済手数料に消費税はかかりますか?
A. Square(スクエア)の決済手数料は、決済方法にかかわらず、全て消費税のかからない不課税取引に該当します。
Q2. 手数料の領収書はもらえますか?
A. Squareの決済手数料に関する領収書の発行はできません。 経費計上する際は、管理画面からCSVデータをダウンロードして集計する必要があります。
Q3. 分割払いには対応していますか?
A. クレジットカード決済のお支払い方法は一括払いのみに対応しています。 分割払いやボーナス一括払いには対応していません。
Q4. 手数料の交渉は可能ですか?
A. 年間決済額が3,000万円以上の場合は個別交渉が可能です。それ以下の場合は一律の手数料が適用されます。
Q5. 外国のカードでも同じ手数料ですか?
A. 海外発行のカードでも、Visa・Mastercardなら2.5%、その他ブランドは3.25%の同一手数料が適用されます。
決済手数料の会計処理と確定申告
経費計上の方法
Square(スクエア)の決済手数料は、確定申告で経費に計上することが可能です。決済手数料は事業活動のための費用のため、必要経費と認められています。
計上手順
- Squareデータから「お取引」を選択
- 集計したい期間を指定
- 「エクスポート」から「取引CSV」をダウンロード
- 決済手数料の合計額を算出
仕訳例
売上高 100,000円 / 普通預金 97,500円
/ 支払手数料 2,500円
2025年のキャッシュレス決済市場動向
市場の成長予測
キャッシュレス決済市場は引き続き拡大傾向にあり、特に中小事業者での導入が加速しています。政府の「キャッシュレス決済比率40%」目標達成に向け、様々な支援策も展開されています。
インバウンド需要への対応
外国人観光客の回復に伴い、多様な決済手段への対応が重要になっています。Squareなら主要な国際ブランドに対応し、インバウンド需要にも適切に対応できます。
デジタル化の加速
コロナ禍を経て、非接触決済への需要が定着しました。Squareの「スマホでタッチ決済」機能なら、専用端末なしでも安全な非接触決済を実現できます。
まとめ:Squareの決済手数料は業界最安水準で透明性が高い
Square(スクエア)の決済手数料は、業界最安水準でありながら非常に透明性の高い料金体系 を実現しています。
主なポイント
- Visa・Mastercardは2.5% という破格の安さ
- 隠れた費用は一切なし のシンプルな料金体系
- 年間3,000万円以上なら個別交渉 で更なる優遇も
- 決済手数料以外は完全無料 で利用可能
特に以下のような事業者におすすめ
- 初期費用を抑えてキャッシュレス決済を導入したい
- 透明性の高い料金体系を求めている
- オンライン決済機能も同時に検討している
- 迅速な入金サイクルを重視している
キャッシュレス決済の導入は、もはや「やるかやらないか」ではなく「どのサービスを選ぶか」の時代です。Squareなら、業界最安水準の手数料と豊富な機能で、あなたのビジネスをしっかりとサポートします。
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参考情報・関連リンク
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本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の料金体系については、必ず公式サイトでご確認ください。