スクエア(Square)の決済手数料完全ガイド|料金体系から節約術まで徹底解説

キャッシュレス決済の導入を検討しているが、手数料が心配…。 そんな事業者の方も多いのではないでしょうか。

Square(スクエア)は世界中で愛用される決済サービスですが、「実際の手数料はいくらなのか」「他社と比べて高いのか安いのか」といった疑問をお持ちの方も少なくありません。

この記事では、Squareの決済手数料について、初心者の方でも分かりやすく詳しく解説します。 料金体系から実際の計算方法、他社との比較、そして手数料を抑える実践的な方法まで、これ一つですべて分かる内容となっています。

  1. 結論:Squareの決済手数料は業界最安水準
  2. Squareの基本的な決済手数料一覧
    1. 対面決済(店舗での決済)
    2. オンライン決済(非対面決済)
    3. 年間決済額による優遇制度
  3. 2024年11月の手数料大幅値下げの詳細
    1. 値下げの背景と影響
    2. 新規登録キャンペーン
  4. 決済手数料の計算方法と具体例
    1. 基本的な計算式
    2. 実際の計算例
    3. 月間売上での試算
  5. 他社決済サービスとの詳細比較
    1. 主要競合との手数料比較
    2. Square vs Airペイ 詳細比較
  6. 決済手数料以外にかかる費用
    1. Squareで発生する費用
    2. 端末の種類と価格
  7. 決済手数料を安く抑える実践的な方法
    1. 1. 決済ブランドの利用促進
    2. 2. 年間決済額の最適化
    3. 3. オンライン決済の活用
    4. 4. 紹介プログラムの活用
  8. 業種別の導入メリットと注意点
    1. 飲食店
    2. 小売店
    3. サービス業
  9. Squareの決済手数料に関するよくある質問
    1. Q1. 決済手数料に消費税はかかりますか?
    2. Q2. 手数料の領収書はもらえますか?
    3. Q3. 分割払いには対応していますか?
    4. Q4. 手数料の交渉は可能ですか?
    5. Q5. 外国のカードでも同じ手数料ですか?
  10. 決済手数料の会計処理と確定申告
    1. 経費計上の方法
    2. 仕訳例
  11. 2025年のキャッシュレス決済市場動向
    1. 市場の成長予測
    2. インバウンド需要への対応
    3. デジタル化の加速
  12. まとめ:Squareの決済手数料は業界最安水準で透明性が高い
  13. 参考情報・関連リンク
    1. 公式情報
    2. 関連記事

結論:Squareの決済手数料は業界最安水準

まず結論からお伝えすると、Squareの決済手数料は業界最安水準 です。特に主要ブランドのVisa・Mastercardは2.5%という破格の安さを実現しています。

決済手数料以外の隠れたコストは一切なく、月額費用、初期費用、解約金もありません。つまり、実際に決済が発生した時の手数料のみで利用できる、非常にシンプルで分かりやすい料金体系となっています。


Squareの基本的な決済手数料一覧

対面決済(店舗での決済)

決済方法手数料率対象ブランド
Visa・Mastercard2.5%Visa、Mastercard
その他クレジットカード3.25%JCB、Amex、Diners、Discover
電子マネー3.25%Suica、PASMO、iD、QUICPay など
QRコード決済3.25%PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY など

オンライン決済(非対面決済)

決済方法手数料率利用シーン
請求書決済(単発)3.25%個別の支払い依頼
請求書決済(定期)3.75%サブスクリプション型
リンク決済3.6%ネットショップ、商品ページ
サブスクリプション3.6%継続課金サービス

年間決済額による優遇制度

年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の事業者は、より優遇された手数料での個別交渉が可能です。大規模店舗や成長企業にとって、さらなるコスト削減の機会が用意されています。


2024年11月の手数料大幅値下げの詳細

2024年11月1日より、SquareはVisa・Mastercardの決済手数料を従来の3.25%から2.5%に大幅値下げしました。 これは中小企業向けでは業界最安水準の手数料率です。

値下げの背景と影響

一般的な決済手数料の相場は以下の通りです:

  • 大規模チェーン店: 1%台
  • 中規模店舗: 2.5〜4%
  • 小規模・個人経営: 3.5〜5%

Squareの2.5%という手数料率は、中小向けでは最も安い水準に設定されています。

新規登録キャンペーン

9月3日から10月31日までにSquareに新規登録した事業者は、実質的にキャンペーン期間中の対面取引の決済手数料が0.75%割り引かれるキャンペーンも実施されました。


決済手数料の計算方法と具体例

基本的な計算式

決済手数料 = 売上金額(税込) × 手数料率

決済手数料は各取引の総額(税金とチップを含む)から差し引かれます。

実際の計算例

例1: クレジットカード決済(Visa)

  • 売上金額:10,000円
  • 手数料率:2.5%
  • 決済手数料:250円
  • 実際の入金額:9,750円

例2: 電子マネー決済(Suica)

  • 売上金額:3,000円
  • 手数料率:3.25%
  • 決済手数料:98円(97.5円→四捨五入)
  • 実際の入金額:2,902円

カード決済手数料の計算では、小数点以下が四捨五入されます。

月間売上での試算

月間売上Visa・Mastercard手数料その他カード手数料年間手数料差額
50万円12,500円16,250円45,000円
100万円25,000円32,500円90,000円
300万円75,000円97,500円270,000円

年間で見ると、Visa・Mastercardの利用比率が高いほど大幅なコスト削減 につながることが分かります。


他社決済サービスとの詳細比較

主要競合との手数料比較

サービス名Visa・MastercardJCB・Amex電子マネーQRコード月額費用
Square2.5%3.25%3.25%3.25%無料
Airペイ2.95%※13.24%3.24%3.24%無料
楽天ペイ3.24%3.74%3.24%3.24%無料
PayPay要相談要相談1.98%〜無料

※1 Airペイは「決済手数料ディスカウントプログラム」適用時は2.48%

Square vs Airペイ 詳細比較

手数料面での比較

  • Square: Visa・Mastercard 2.5%、初期費用4,980円〜
  • Airペイ: ディスカウント適用で2.48%、キャンペーンで端末無料

機能面での比較

  • Square: オンライン決済機能が充実、ネットショップ作成可能
  • Airペイ: 対応決済ブランド数が豊富、銀聯カードにも対応

入金サイクル

  • Square: 三井住友銀行・みずほ銀行なら最短翌営業日
  • Airペイ: メガバンク口座で約5日サイクル、QR決済は月1回

決済手数料以外にかかる費用

Squareで発生する費用

Squareでは、決済手数料以外の隠れた費用は一切ありません。

無料の項目

  • アカウント開設費用
  • 月額利用料
  • 入金手数料(金額・金融機関問わず)
  • 解約手数料
  • POSレジアプリ利用料

有料の項目

  • 決済端末代金(4,980円〜84,980円)
  • 有料プランのサービス(ネットショップ上位プランなど)

端末の種類と価格

端末名価格特徴
Squareリーダー4,980円最もコンパクト、スマホ・タブレット必須
Squareスタンド29,980円据置型、スマホ・タブレット必須
Squareターミナル39,980円オールインワン、プリンター内蔵
Squareレジスター84,980円最新モデル、高機能POSレジ

スマホでタッチ決済を利用すれば、専用端末なしでも決済を受け付けることができます。


決済手数料を安く抑える実践的な方法

1. 決済ブランドの利用促進

Visa・Mastercardの利用を促進する方法

  • レジ周りにVisa・Mastercardのロゴを掲示
  • 「Visa・Mastercardなら手数料がお得」といった案内(ただし、利用規約に注意)
  • ポイント還元率の高いVisa・Mastercardカードの情報提供

2. 年間決済額の最適化

3,000万円以上を目指すメリット

  • 年間決済額3000万円以上の場合、対面決済の料率は個別交渉が可能
  • さらに低い手数料率での契約も可能
  • 専任担当者による手厚いサポート

3. オンライン決済の活用

効率的なオンライン決済活用法

  • 決済用URLをメール、SMS、SNSで送信するだけで簡単決済
  • 事前決済によるキャッシュフロー改善
  • 人件費削減効果

4. 紹介プログラムの活用

知り合いを紹介することで、自身と知人の双方が180日間、売上の10万円までの決済手数料が無料になるクレジットを受け取れます。


業種別の導入メリットと注意点

飲食店

メリット

  • テーブル会計でのスマホ決済対応
  • オンライン注文・決済システムとの連携
  • インバウンド客への対応強化

注意点

  • 決済手数料を上乗せして顧客に転嫁する行為は利用規約で禁止
  • 価格設計段階での手数料考慮が必要

小売店

メリット

  • 在庫管理と決済の一元化
  • ECサイトとの在庫連動
  • 顧客データの蓄積・分析

注意点

  • 高額商品での手数料負担
  • 返金処理時の手数料取り扱い

サービス業

メリット

  • サブスクリプション機能で継続課金に対応
  • 出張サービスでのモバイル決済
  • 予約金・前払いシステム

注意点

  • 定期決済の手数料が高め(3.75%)
  • キャンセル処理の複雑さ

Squareの決済手数料に関するよくある質問

Q1. 決済手数料に消費税はかかりますか?

A. Square(スクエア)の決済手数料は、決済方法にかかわらず、全て消費税のかからない不課税取引に該当します。

Q2. 手数料の領収書はもらえますか?

A. Squareの決済手数料に関する領収書の発行はできません。 経費計上する際は、管理画面からCSVデータをダウンロードして集計する必要があります。

Q3. 分割払いには対応していますか?

A. クレジットカード決済のお支払い方法は一括払いのみに対応しています。 分割払いやボーナス一括払いには対応していません。

Q4. 手数料の交渉は可能ですか?

A. 年間決済額が3,000万円以上の場合は個別交渉が可能です。それ以下の場合は一律の手数料が適用されます。

Q5. 外国のカードでも同じ手数料ですか?

A. 海外発行のカードでも、Visa・Mastercardなら2.5%、その他ブランドは3.25%の同一手数料が適用されます。


決済手数料の会計処理と確定申告

経費計上の方法

Square(スクエア)の決済手数料は、確定申告で経費に計上することが可能です。決済手数料は事業活動のための費用のため、必要経費と認められています。

計上手順

  1. Squareデータから「お取引」を選択
  2. 集計したい期間を指定
  3. 「エクスポート」から「取引CSV」をダウンロード
  4. 決済手数料の合計額を算出

仕訳例

売上高     100,000円 / 普通預金    97,500円
                 / 支払手数料   2,500円

2025年のキャッシュレス決済市場動向

市場の成長予測

キャッシュレス決済市場は引き続き拡大傾向にあり、特に中小事業者での導入が加速しています。政府の「キャッシュレス決済比率40%」目標達成に向け、様々な支援策も展開されています。

インバウンド需要への対応

外国人観光客の回復に伴い、多様な決済手段への対応が重要になっています。Squareなら主要な国際ブランドに対応し、インバウンド需要にも適切に対応できます。

デジタル化の加速

コロナ禍を経て、非接触決済への需要が定着しました。Squareの「スマホでタッチ決済」機能なら、専用端末なしでも安全な非接触決済を実現できます。


まとめ:Squareの決済手数料は業界最安水準で透明性が高い

Square(スクエア)の決済手数料は、業界最安水準でありながら非常に透明性の高い料金体系 を実現しています。

主なポイント

  • Visa・Mastercardは2.5% という破格の安さ
  • 隠れた費用は一切なし のシンプルな料金体系
  • 年間3,000万円以上なら個別交渉 で更なる優遇も
  • 決済手数料以外は完全無料 で利用可能

特に以下のような事業者におすすめ

  • 初期費用を抑えてキャッシュレス決済を導入したい
  • 透明性の高い料金体系を求めている
  • オンライン決済機能も同時に検討している
  • 迅速な入金サイクルを重視している

キャッシュレス決済の導入は、もはや「やるかやらないか」ではなく「どのサービスを選ぶか」の時代です。Squareなら、業界最安水準の手数料と豊富な機能で、あなたのビジネスをしっかりとサポートします。

まずは無料アカウント開設から始めて、実際の使い勝手を確認してみることをおすすめします。 スマホでタッチ決済なら、アカウント作成後最短15分で利用開始できるため、リスクなく試すことができます。


参考情報・関連リンク

公式情報

関連記事

  • キャッシュレス決済導入の完全ガイド
  • 決済サービス徹底比較
  • インバウンド対応決済の選び方

本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の料金体系については、必ず公式サイトでご確認ください。