この記事でわかること
- d払いの手数料体系(決済手数料・振込手数料・初期費用)
- 他社QRコード決済との手数料比較
- 手数料を抑える方法とお得なキャンペーン情報
- 決済代行サービス経由での導入時の手数料
はじめに:d払いとは?
d払いは、NTTドコモが2018年から提供するQRコード決済サービスです。ドコモユーザー以外でもdアカウントがあれば利用可能で、2025年現在、dポイントクラブ会員数は9,000万人を超える国内最大級のキャッシュレス決済サービスです。
d払いの基本情報
- 提供開始:2018年
- 利用者数:5,199万人(2023年3月時点)
- 決済方式:QRコード・バーコード決済
- 特徴:メルペイとの共通QRコード対応
d払いの手数料体系【完全版】
1. 決済手数料
基本の決済手数料:2.6%(税別)
d払いの決済手数料は、売上に対して**2.6%が基本料金です。ただし、別途消費税相当額(0.26%)がかかるため、実質的には2.86%**となります。
決済手数料の計算例
売上金額 | 決済手数料(2.6%) | 消費税(10%) | 合計手数料 | 実際の入金額 |
---|---|---|---|---|
10,000円 | 260円 | 26円 | 286円 | 9,714円 |
50,000円 | 1,300円 | 130円 | 1,430円 | 48,570円 |
100,000円 | 2,600円 | 260円 | 2,860円 | 97,140円 |
2. 振込手数料
d払いの振込手数料は入金額によって決まります:
- 1万円以上の入金:無料
- 1万円未満の入金:200円(税込)
振込手数料を無料にする方法
1万円未満の場合、入金を翌月以降に繰り越すことで振込手数料を回避できます。売上が1万円以上になるまで自動的に繰り越され、1万円を超えた時点で無料で振り込まれます。
3. 初期費用・月額費用
- 初期費用:無料
- 月額費用:無料
- QRコード発行費用:無料(スターターキット提供)
【重要】d払いの手数料無料キャンペーン
現在実施中のキャンペーン(2025年6月時点)
新規加盟店向け決済手数料無料キャンペーン
- 対象期間:2023年12月1日〜終了日未定
- 内容:最大6ヶ月間決済手数料無料
- 対象:ユーザースキャン方式(店舗QRコード提示型)のd払い決済のみ
- 注意点:メルペイ決済は対象外(2.6%の手数料が発生)
このキャンペーンを活用すれば、導入から6ヶ月間は実質的な手数料負担がゼロになります。
d払いと他社QRコード決済の手数料比較
主要QRコード決済サービス比較表
サービス | 決済手数料 | 振込手数料 | 初期費用 | キャンペーン |
---|---|---|---|---|
d払い | 2.6% | 1万円以上無料 | 無料 | 最大6ヶ月無料 |
PayPay | 1.98%〜2.178% | 無料〜220円 | 無料 | 終了済み |
楽天ペイ | 3.24%〜3.74% | 楽天銀行無料 | 無料 | 終了済み |
au PAY | 2.6%〜3.25% | 無料 | 無料 | 終了済み |
LINE Pay | 2.45% | 条件により無料 | 無料 | 終了済み |
手数料比較のポイント
- d払いの決済手数料2.6%は業界標準レベル
- 振込手数料の無料条件が緩い(1万円以上で無料)
- 現在唯一手数料無料キャンペーンを実施中
- メルペイとの共通QRコードでユーザー獲得機会が多い
決済代行サービス経由での手数料
決済代行サービス利用時の手数料
d払いを決済代行サービス経由で導入する場合、手数料体系が変わります:
決済代行会社 | d払い手数料 | 初期費用 | 月額費用 | 備考 |
---|---|---|---|---|
スマレジPAYGATE | 2.9%〜 | 無料 | 無料〜3,300円 | 条件により月額無料 |
Square | 3.25% | 無料 | 無料 | 他決済手段も対応 |
Airペイ | 3.24% | 無料 | 無料 | 端末レンタル |
SBペイメント | 個別見積 | 要確認 | 要確認 | 大規模店舗向け |
決済代行サービスのメリット・デメリット
メリット
- 複数の決済手段を一括導入可能
- 売上管理の一元化
- サポート体制の充実
デメリット
- 手数料が直接契約より高くなる場合がある
- 追加の月額費用が発生する可能性
- 入金サイクルが制限される場合がある
d払い手数料を抑える5つの方法
1. 手数料無料キャンペーンの活用
現在実施中の6ヶ月間無料キャンペーンを最大限活用しましょう。新規申込みが対象なので、早めの導入がおすすめです。
2. 入金額の調整
1万円未満の振込手数料200円を避けるため、売上が1万円を超えるまで入金を繰り越すことで振込手数料を削減できます。
3. ユーザースキャン方式の選択
ストアスキャン方式(店舗がQRコードを読み取る方式)より、ユーザースキャン方式(客がQRコードを読み取る方式)の方が手数料が安く設定されています。
4. 直接契約の検討
決済代行サービスより、NTTドコモとの直接契約の方が手数料を抑えられる場合があります。
5. メルペイとの共通QRコード活用
d払いとメルペイが同一QRコードで利用できるため、1つのQRコードで2つの決済サービスの集客効果が期待できます。
d払い導入時の注意点
手数料以外のコスト
- 通信費:インターネット回線が必要
- 端末費用:ストアスキャン方式の場合、QRコード読み取り端末が必要
- システム連携費用:既存POSシステムとの連携開発費用
ユーザー側の手数料
メルカリでのd払い利用時:1回につき100円の手数料(ユーザー負担)
キャンペーン終了のリスク
現在実施中の手数料無料キャンペーンは終了日未定ですが、事前告知の上で終了する可能性があります。導入を検討されている場合は、キャンペーン期間中の導入がおすすめです。
d払いの入金サイクル
選択可能な入金サイクル
- 月1回:月末締め翌月1日入金
- 月2回:5日締め25日入金 + 月末締め翌月1日入金
どちらの場合も、1万円以上の入金であれば振込手数料は無料です。
入金額の計算例
売上5,000円の場合(1万円未満)
5,000円(売上)
- 130円(決済手数料2.6%)
- 13円(消費税10%)
- 200円(振込手数料)
= 4,657円(実際の入金額)
売上10万円の場合(1万円以上)
100,000円(売上)
- 2,600円(決済手数料2.6%)
- 260円(消費税10%)
= 97,140円(実際の入金額)
よくある質問(FAQ)
Q1. d払いの決済手数料は高いですか?
A1. d払いの決済手数料2.6%は、他のQRコード決済サービスと比較して業界標準レベルです。クレジットカード決済(3〜10%)と比較すると安価に設定されています。
Q2. 振込手数料を完全に無料にする方法はありますか?
A2. 売上が1万円以上になるまで入金を繰り越すことで、振込手数料を完全に回避できます。多くの店舗では月間売上が1万円を超えるため、実質的に振込手数料は無料になります。
Q3. キャンペーン終了後の手数料はいくらになりますか?
A3. キャンペーン終了後は、通常の決済手数料**2.6%(税別)**が適用されます。ただし、新しいキャンペーンが実施される可能性もあります。
Q4. 決済代行サービス経由と直接契約、どちらがお得ですか?
A4. 手数料面では直接契約が有利ですが、複数の決済手段を導入したい場合は決済代行サービスの方が管理が簡単です。事業規模や運用方針に応じて選択しましょう。
Q5. d払い導入に必要な審査はありますか?
A5. はい、加盟店審査があります。営業実態が確認できる書類や営業許可証の提出が必要です。審査期間は通常1〜2週間程度です。
まとめ:d払いの手数料は導入しやすい水準
d払い手数料のポイント
- 決済手数料2.6%は業界標準で競争力あり
- 現在最大6ヶ月間の手数料無料キャンペーン実施中
- 振込手数料は1万円以上で無料と条件が緩い
- 初期費用・月額費用は完全無料
- メルペイとの共通QRコードで集客効果が高い
導入を検討すべき事業者
- 初期費用を抑えたい小規模事業者
- dポイントユーザーの多い地域の店舗
- 20代・30代がメインターゲットの事業
- キャッシュレス決済を初めて導入する店舗
d払いは手数料面でバランスが取れており、特に現在実施中のキャンペーンを活用すれば、非常にお得にキャッシュレス決済を導入できます。9,000万人を超えるdポイントクラブ会員へのアプローチが可能な点も大きな魅力です。
キャッシュレス決済端末の導入を検討されている事業者の方は、手数料無料キャンペーンが実施されている今がチャンスです。ぜひd払いの導入をご検討ください。
※本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の手数料情報や キャンペーン内容については、d払い公式サイトをご確認ください。